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「テンペスト」ネタバレ感想!第32話(ITAN35号)

      2017/05/11


ITAN(No.35)掲載、阿仁谷ユイジ先生の「テンペスト 第32話」のネタバレ感想です!


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一面の麦畑を見渡せる丘の上の一軒家。
そこから、元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。

家の中にはベビーベッドが二つ。

皇は食事の準備をしていた手を止めると、泣いている双子を抱き上げ、窓から外の景色を見せます。
すると、窓の外、畑に居る姫が3人に気づいて手を振ってきます。

姫の姿を見て泣き止んだ双子は、窓の外に居る姫に向かって手を伸ばします。
二人を抱きかかえたまま、姫を呼びに玄関に向かう皇。

嘘のように幸せな光景―。

皇は、姫から男性である事を告白された日の事を回想します。

あれ程憎んで恨んで許せずに、最後には諦めた、『姫と一緒になる』将来の夢―。
それを今、現実に手にしている事が嘘のようだと考え、柔らかな笑みを浮かべる皇。

皇が玄関から足を踏み出そうとしたその瞬間、腕の中の双子が弾けて、桜の花に変わります。

桜の花びらは皇の腕から零れ落ち、風に吹き飛ばされて姫の元へと飛ばされて行きます。
玄関で踏み留まり、外に出る事が出来ない皇。

花びらを受け止めるかのように、笑顔で両手を広げる姫。

二人の場面はそこで終わりを告げると、次の場面は、真っ暗闇に包まれた二人の家に変わります。

辺りには警報が鳴り響き、空から降り注ぐサキュバス。
二人の家のみならず、サキュバスは日本列島を覆いつくす勢いで無数に降り注いで行きます。

再び場面が変わり、サキュバスの発生地を示すモニターを見つめつつ、保育器の中で眠る双子のどちらをサキュバスの耐性テストに出そうかと選ぶ看守<ジェイラー>。

「男児は早急に複製を始めなければならないので、効率を考えるなら女児一択」だと告げる霧江ですが、
「男女2パターンのサンプルが同時に手に入った喜びに浸らせろ」と不満げなジェイラー。

テスト遠征を控えた霧江は、付き合いきれないとばかりに、部屋を出て行こうとしますが、
「月小路の血が紡げて良かった」と霧江に声を掛けるジェイラー。

霧江は、ジェイラーの言葉に同意すると顔を背け、部屋から出て行きます。

(“責務”は果たした)と考えながら歩みを進める霧江。

場面は姫の元へ―。

ヘリコプターの飛行訓練を終えて帰還した姫を、息子を抱いた皇と娘を抱いたナナセが出迎えます。

ナナセから娘を受け取った姫は、娘の事は自分に任せて、皇には息子を任せると告げると、まだ子供達の名前が決まっていない事について触れてはにかみます。

皇は姫の笑顔に胸がときめきながらも
「考えておいて。」
と告げると、息子をぎゅっと抱きしめ、唇を噛んで下を向いてしまいます。


ジェイラーと霧江、3人での会話を回想する皇。

その日、霧江とジェイラーの母を模した模型を繋いだ人工子宮を見せられ説明を受けた皇は、「子供の複製作業」を了承した事を姫に言わないよう条件を出します。

皇が複製にあっさり同意した事を驚くジェイラーに、

「拒否出来ない身体に造り替えたのはそっちだろう。
…まあそれがなくても<触媒>を保持出来るのは自分だけだ。」
と告げる皇。

※皇に出された食事に、身体を造り変える物質が入っていた。
それは皇自身が研究して世に発表したテクノロジーだった。

人工子宮の入った水槽の方を向いたままで表情の見えない皇を、霧江が虚ろな目で見つめます。

そこで、人工子宮に接続されればどうなるか、皇に再確認するジェイラー。

・人工子宮に接続されると、皇は生命維持活動を装置に依存する事になり、
脳の全機能は男児複製処理の為に費やされる為、脳死に近い状態で生き続ける事になる。

・この先喋る事も意志を持つ事も、ましてや子供を抱く事さえ出来なくなる。

ジェイラーの言葉に、

それで未来が救えるのなら構わないときっぱりと言い放った皇は、再度、

「姫にだけはこの事を言うな。姫はきっと何を置いても止めようとする。
姫一人の為に、未来の為のチャンスを失うわけにはいかない。」
と二人に口止めします。

ここで皇の回想は終わり、ジェイラーの元からテスト遠征の為にヘリコプターへと向かう霧江もまた、ジェイラーと皇のやり取りを思い出していました。

未来の為だと言い切り、人工子宮の入った水槽からジェイラーと霧江の方へ振り向いた皇は、これまで見た事も無いような美しい笑みをたたえていました。

皇の表情が思い出され、何故あんな風に笑えるのかと考えながら、姫達の居るヘリコプターの元へやってきた霧江。

ナナセから渡された娘をヘリの座席に固定し、出発まで皆と談笑する姫。

しかし、それまで皇を見つめて笑みを浮かべていた姫は、霧江に気づいた瞬間スッと顔から表情が消え、冷たい視線を霧江に向けてきます。
動揺して思わず顔を反らしてしまう霧江。

次の瞬間、辺りに鳴り響くけたたましいサキュバスの警報音!

予測地点はまさにこの施設そのもので、それまで待機していたヘリコプターが自動で緊急回避モードに切り替わり、離陸を始めます。

慌ててヘリに飛び乗る姫と霧江!

離陸を始めるヘリから離れようと、皇が後ろに下がろうとしたその時、霧江は皇の腕を掴むと、

「逃がしてやる!」と叫んで、皇にもヘリに乗るよう促します!

浮かび上がるヘリに皇を引っ張り上げようとする霧江ですが、「自分にはすべき事がある」と抵抗する皇!

霧江は涙を浮かべて
「すべき事としたい事は違うだろう!?」
と叫びます。

月小路の血を紡ぐという、ずっと抱え続けた「責務」は果たされたのに、心には虚しさしか残されない。
自分が本当に求めていたものは―。

そう考えた霧江は、「皇が居ないと姫が駄目になってしまう」と叫びますが、笑みを浮かべた皇は、

「かつて姫から離れ、再会してからもずっと姫が許せなかった。
今度は姫がこの先一生、私の選択を許すな。」
と静かに語ります。

霧江と姫は皇の腕を必死に掴みますが、自ら落ちる事を望んでいるかのように二人の手を取らないまま、ズルズルと滑り落ちて行く皇!

「二人を逃がした後、人工子宮には自分が入る!触媒の情報を渡せ!」
と涙を流して訴える霧江ですが、ついに二人の腕から離れてしまう皇の手!

「教えてあげない。」
笑みを浮かべたままヘリから落下していく皇!

落下して行く皇を茫然と見つめる姫と、
「皇が居ないと姫が笑ってくれない…」
と涙を流す霧江。

二人が見つめる中、皇の姿は地面に開いていた施設の入口に消え、入口が閉じると、自動操縦のヘリは方向を変えてその場を飛び去ります。

と同時に、空から施設目がけて降り注ぐサキュバス!

この日のサキュバスは年齢に関わらず人々を飲み込み、男性消失<メールロスト>以降、史上最大規模の被害を及ぼします。

さらに数年後、世界の人口はさらに3分の1まで減り、それでもなお降りやむ事の無いサキュバス―。

次号、最終回に続きます!!

「テンペスト」第32話掲載、「ITAN 35号」は↓↓

感想

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うわーうわーっ!!

あああああ…もうなんかなんにも言えない…。

最初扉見たら「クライマックス目前!」って書いてあって、
「えー!テンペストもう少しで終わっちゃうのー!?」って思ったら次号最終回!!

えー!まだ謎残ってるよーっ!!

霧江とユリエの母の死因とかー!!(ユリエのせいなのはわかってますが)
サキュバスを降らせてる?変な(上の?)人達はなんなのかとかー!!

次回で全部回収されるのかなー…。

という疑問は置いといて。
感想について語りたいと思います。

前回、皇が妊娠したとこで終了したんですが、
今回冒頭で、あっという間に双子が産まれてて「あーまたワープ系かー。」と思ったんですが、
(いきなり未来に飛んで、未来から過去を懐かしむという大っ嫌いな展開。)

ちょっと今回冒頭のシーンが何を表しているのかよくわかりませんでした。

実際にあった幸せな風景の1コマだったのか、皇の夢だったのか…?

子供も失い、姫の元へも行けない(自分で踏み留まっている)皇の状態を暗示した表現!?

テンペストは「桜」が要所要所で使われてるんですが、
(姫が皇に男だと告白した時、ユリエ(看守)が母の死体を見つめている時など)

今回も双子が桜の花に変化して、花びらが姫に向かって飛び散って行くんですよね…。
特に深い意味は無いのかなぁ?

そしてやはりショックだったのが、人工子宮の話と、未来に対する皇の覚悟です。

男児を複製するという看守の計画に当初から不穏なものを感じていましたが、人工子宮に繋がれると、脳死のような状態になってしまうという、やはり「皇を犠牲」にする計画だったという事が判明。

姫の事こんなに好きなのに、その姫にもう会えなくなっても人類の未来の方が優先なんて…。

「そんなのヤダよー!エゴでいいじゃん!二人だけで逃げちゃえばいいじゃん!」
って思うんですが…。

そこでまさかの霧江の「逃がしてやる!」発言。

もう泣いた…。

霧江の本当の願いって、多分「姫が笑ってる事」なんだろうなぁ…。

霧江の願いも空しく、逃げる事を拒んで施設に残った皇。
(ヘリから落下して無事だったんだろうか!?)

この日のサキュバスで大勢の人類が死に絶え、さらに人口が3分の1に減少…。
って事は、やっぱり「男児複製」出来なかったっぽいですよね…。

皇が死んでしまったのか、施設が被害を受けたか…。
(でもナナセ達が、サキュバス退避前にエアバッグ用意してたので、ヘリから落下しても大丈夫だったかも)

人口をそこまで減らしても降りやまないサキュバス…。

サキュバスを降らせてる(攻撃してる)人って何が狙いなんでしょう?
単なる人口削減だけじゃないの!?

皇が居なくなってしまったら姫はどうなるの!?

と、次回が怖いです…。

姫の母達が残したキラル(遺産)の全容もまだわかっていませんし、
そこに救いの手が無いかなぁ。。

一体どんなラストになるのか。
見届けたいです。

次号、「ITAN 36号」は2月7日(火)発売予定です!!


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